FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
福知山市大江町在住
滝町昌寛さん(48才)
2009年に京都市から移住。
ふくふく暮らしな人々 vol.09 ~滝町昌寛さん~ リーフレットはこちらからダウンロードできます。
友人の農業の手伝いをしていたとき、「自分も農作業をしたい。」と農作業ができる場所に移住したいという気持ちが生まれました。
実家(京都市)から離れ一人暮らしをするにあたって、実家から遠すぎず近すぎない環境を一番の条件として移住先を探し、大江町にたどり着きました。
都会とは違い、地域や自治会での役割が多いです。初めは面倒くさいと思っていましたが、今ではだいぶ慣れてきました。
こちらでは、活動することですぐに知り合いができるので、同じ価値観を持った芸術家とも出会うことができました。そのような繋がりができやすいので、今では自分でも出来ることがあれば進んで参加するようになりました。
以前は、都会にあるモノや作品や自分自身を美化しなければいけないという気負いがありました。そういった環境に自分は合っておらず、正直しんどかったです。大江町は、モノや人が自然でありのままな雰囲気で、毎日楽に過ごせています。
近くに借りた田んぼと敷地内の畑で自分たちが食べる分のお米と野菜を作り、時には狩猟も行います。
※滝町さんが捕獲したシカの皮
作品としてマッチ箱やTシャツに絵を描き、1カ月に1度開かれる「福知山ワンダーマーケット」などで展示、販売をしています。今後は木彫りにも取り組む予定です。
全てなるようにしてなってきた人生だと思っています。
確かに、人生の選択はたくさんありましたが、後から振り返ってみると、一本道しかないように感じます。大江町に住んだのも作品作りも、落ち着くところに落ち着いただけだと考えています。子どものころから老子・荘子が好きで、「自然な生き方、受け身的な生き方で、目標なくいかに自分になれるか、近づけられるか」を常に考えています。また、人生を旅として捉えているので、一生そこに住み続けたり、何かに囚われて留まる必要はないとも思います。「いかに自分になれるか、近づけられるか。」だけを考えて暮らしています。
移住されるなら、自然体で飛び込んでみたら何とかなると思います。
※滝町昌寛さんのインタビュー記事の製作には、福知山公立大学地域経営学部地域経営学科塩見直紀ゼミ2年生のみなさんにご協力いただきました。
編集長感想・高瀬樹(福知山公立大学地域経営学部地域経営学科2年)
都会と比べて、田舎では自分を美化せず、ありのままの自分でいられるというお話しから、田舎の方がやりたい事を実現しやすい面もあるのだと感じました。
これまで、都会の方がやりたい事を実現しやすいという先入観がありましたが、滝町さんへのインタビューを機に、地方の可能性も考えるきっかけになりました。
・街はコンパクトで使い易く、山は深く、探検するには奥深い。
・丹波丹後地方には古くからの興味深い歴史文化がある様に思います。