FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
【プロフィール】
衣川 まゆ(Kinugawa Mayu)さん/福知山市出身/福知山市夜久野町在住
衣川さんは、大阪の調理師学校を卒業し同校等に務めたのちフランスへ渡り、2020 年に福知山市に帰ってきました。
現在は、フランスアンティークの販売と、アイシングクッキーのネット販売のお店「magucookies」を経営されています。今回はそんな衣川さんが福知山市でクッキー販売等を始めるに至った経緯を取材しました。
衣川さんは福知山市出身で、高校生までの期間を福知山市で過ごしました。カフェをしたいという夢があった衣川さんは大阪の調理師学校へ進学。在学中にフランス料理に興味を持ち、2009 年にフランスへ渡航してビストロやサロン・ド・テ等で働き、約10年間過ごしました。
帰国のきっかけとなったのは里帰り出産を決めた3人目の出産の時。出産後落ち着いたらフランスへ戻る予定でしたが、新型コロナウイルスの影響によりなかなか戻ることができなかったため、数年滞在する予定で福知山市夜久野町の空き家となっていた祖母宅に転居しました。
▲magucookies作成のアイシングクッキー
現在Instagram を通じてアイシングクッキーの販売をしている衣川さんですが、クッキーづくり自体は福知山市への移住前から続けられています。衣川さんはフランス在住中、イギリスでアイシングクッキーと出会い、独学で何度も作っていたところ友人・知人から依頼されてアイシングクッキーを作ることが多くなりました。
その後作成した写真を投稿していたInstagramを見て、フランスやその近辺の方からも依頼が来るようになり、販売環境も整えてそういった現地の方々に向けての販売をしていました。フォロワーの中には日本人の方もいて、日本でも売ってほしいという声は以前からあったといいます。福知山滞在中、どのように働いていこうか悩んでいたところ、福知山フロント株式会社が福知山駅正面通り商店街の空き店舗を整備し、貸し出しているという話を聞きます。自分で一から食品販売の設備を整えるには多大な手間と費用がかかることを知っていた衣川さんは、その制度を活用し、自分で店舗を構えて起業することを決意しました。
▲衣川さんが販売されているフランスアンティーク
「magucookies」として本格的に開業したのは 2020 年の9 月。コロナ禍の影響で予定より半年遅れての始動でしたが、イベントや店舗販売でアイシングクッキーを実際に見て触れてもらう機会も増え、何回も購入してくれるリピーターの数も日本各地に増えたと衣川さんは語ります。現在はアイシングクッキーに使う食用色素を、さらに安全で身体にやさしい天然由来のものに変えているそうです。
日本には学生時代の友人やご両親の知り合いも多く、いろいろと助けてもらいながら事業を進めたりできているといいます。また、クッキーを買ってくれた方が、地域の他のお店や事業者の方とつなげてくれた縁も多く、そうしてつながった方々と一緒に販売イベントを開催することもあるのだといいます。
数年滞在の予定で契約していた駅前の店舗でしたが、最終的に福知山への定住を決めた為、自宅のある夜久野町に工房を移し、今後はInstagram での受注販売をメインにしつつ、イベントでの出店やイベントの開催を主軸に活動されるとの事。衣川さんとmagucookies のこれからに注目です。
Instagram:magucookies