FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
西村優作さん(33才)
福知山市まちなか在住
城崎出身。2014年に東京より移住し、広小路の人気店、「古本と珈琲 モジカ」の店長に。
ふくふく暮らしな人々vol.12 ~西村優作さん~ リーフレットはこちらからダウンロードできます。
もともと、福知山に馴染みや強い思いがあったわけではないのですが、福知山の映画館がなくなりそうになったとき、映画や本が持つ「文化」を守り、地域を盛り上げていきたいという熱い思いで誘っていただいたことをきっかけに、店長になりました。
モジカは古本屋でありながら喫茶店でもあり、普段から読書会など本に関連した様々なイベントを行っている店です。
年々新しい店が増えているところや、個性のある人がたくさんいて、“個人の魅力”があるところが、今のところ福知山の魅力だと思っています。
本屋としては、地元の人が持ち込む本に、その地域性が表れていることがとても面白いと感じています。こうした地元の地域性や本が持つ文化や魅力を探して、守り続ける活動をしていきたいと思っています。
本が好きなので最初に市内には本屋が少ないと感じました。物欲がある性格なので、モノが少ない田舎は正直つらかったです。ですが、逆に今はモジカを“地域に根ざす本屋”として、モノや人があふれる場所にしたいと考えています。
若い皆さんには、何も知らずただ自由を求めるのではなく、二千年から三千年の人類の知識の蓄積である本が持つ文化から何かを得てもらい、“選択できる自由”を持ってもらいたいです。
これまでは、店側がイベントを企画していたのですが、これからはお客様の「何かしたい」という思いや企画の実施をお手伝いしたいと思っています。
モジカを多くの人の交流の場として使っていただき、様々な意見を取り入れて、PRや文化の発信のための“ツールを与える、与えられる場”にしたいです。そして、最終的には、お客様自身にファンができ、更にその文化が広がっていくような取組を進めていきたいです。
福知山には本に囲まれた特別な空間モジカがあります。ご注文を受けてから豆をひくコーヒーと手作りのケーキやたまごサンドを楽しみながら、気に入った本を読む。その後は、同じ建物内の映画館へ。それだけでなく、この周辺には、広小路、新町という2つの昔ながらの商店街が隣接していますが、次世代の人の新しいお店やイベントが少しずつ増えていて、まちを盛り上げようとする活気が感じられるはずです。
※西村優作さんのインタビュー記事の製作には、福知山公立大学地域経営学部地域経営学科塩見直紀ゼミ2年生のみなさんにご協力いただきました。
編集長感想・相見遥也(福知山公立大学地域経営学部地域経営学科2年)
西村さんは、自分の好きな「本」で地域を良くしていこうと考えておられました。また、自分が企画するだけではなく、お客様に企画してもらいたいということから、地域の人と一緒にまちの活性化に取り組んでいきたいということが伝わりました。お忙しい中、取材にご協力いただき、本当にありがとうございました。
・まちなかで定期的に開催される広小路マルシェと月1回の福知山ワンダーマーケット