FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
【プロフィール】
furimama*(フリママ)代表
西浜 早織さん(Nishihama Saori)※写真左
39歳/福知山市中ノ在住/兵庫県宍粟市出身
自身と同じ兵庫県出身の夫と結婚。夫の転勤で神奈川県や舞鶴市での生活も経験した後、2014年から福知山市に移住。3人の子育てをするママでありながら、月に1回程度、焼き菓子やハンドメイド雑貨、古着などを販売するフリーマーケットを開催する団体furimama*(フリママ)の代表も務めている。そんな一生懸命でエネルギー溢れる女性を取材した。
「福知山市は実家からも近くなり、職場へも通勤可能なちょうどいい場所だった。」6年前に夫の職場のある舞鶴市から福知山市へ移住した理由をそのように教えてくれた西浜さん。福知山市に移住したことで実家のある宍粟市へは約1時間半で帰ることができるようになった。夫は舞鶴市まで通勤に約1時間かかるようになったが、困った時に子育ての援助を受けやすくなることを考えると、ともに兵庫県出身の夫婦にとってはちょうどいい距離感になったのかもしれない。実家から遠く離れた関東で苦労しながら子育てをした経験もあり、今は実家との距離がより近くなって安心感も増えたという。
また、舞鶴市に住んでいた頃から福知山市へは度々訪れており、「新町商店街のレトロな雰囲気が好きでよく行っていた。広小路通りにワクワクするお店がたくさんでき始めていた。」とまちとしてこれから発展していきそうな福知山市に期待感もあったという。
▲新町商店街のアーキテンポで取材に応じる西浜さん
「仕事上の付き合い以外で友人を作る機会がないことが悩みでした。」と移住当時の思いを振り返る西浜さん。しかし、子どもが幼稚園に入園したことをきっかけに子どもを通じて徐々にママ友ができるようになっていった。子どもの送り迎えの時にママ友と子育ての相談や趣味・特技などの他愛もない会話をするのが楽しいひと時だったという。
ママ友たちに「少し時間が空いたので、ランチ代くらいを稼げる楽しいことを自分たちでできたらいいなぁ。」という話を持ち掛けたところ、趣味でハンドメイド雑貨や焼き菓子を作っている人などもいたため、そういうママ友たちを集めてフリーマーケットを開催することに。「最初は、自分の家の庭でガレージセールを6人で始めました。口コミで少しずつ広がり、お客さんも来てくれました。非日常の空間が自分たちで作れて、何より自分たちが楽しかったです。」と初めての経験に感動したという。
▲家の庭でガレージセール
furimama*(フリママ)は創立して6年目になる。中心メンバーは5、6人で20人ぐらいが関わっている団体だ。中には仕事や子どもの行事で忙しいメンバーもいて、参加するかはそれぞれの自由にしている。「今は忙しくて一旦離れても、将来的に活動できる時間ができてまた参加したいと思った時に戻ってこられる場所があったらいいと思うんです。だからこれからも長く続けていきたい。」と団体の存在意義を語ってくれた。
furimama*(フリママ)は団体ではあるものの、団体のモットー「背伸びしない私たちによる私たちのイベントを企画して楽しんでいます♪」という特徴がこれまで長く続いている要因だと感じさせられた。代表というのも「組織として一応あったほうがいいのでは?」という感じで決まったという。他にも、経理担当がいるわけでもない、毎月ミーティングがあるわけでもない、楽しさ優先のサークル活動に近いイメージだ。代表の西浜さんがイベントの開催日時と場所を決め、その日に出展者として参加したい人が、それぞれ当日までに準備するという仕組みでやっている。売上げは出展者の商品ごとに計算しているので個人主義、でも団体としてメンバーで集まって楽しくやる主義というのが参加者にとってもわかりやすく、これまで楽しく続いてきた所以だろう。
▲市民交流プラザで開催した大型イベント
▲新町商店街のアーキテンポでも開催
最初は、家の庭のガレージから始まったfurimama*(フリママ)。次第に駅前の市民交流プラザ、新町商店街のアーキテンポなどでも大型のイベントを開催するようになり、福知山市の広報誌などでも取り上げられたことで認知度も上がってきた。最近は、出展者が子どもを連れて楽しめるように子どもに店番を体験させる「子ども店長」といったユニークなアイディアでも注目を浴びている。コロナ禍ということもあり現在イベントは縮小傾向ではあるが、ハンドメイドのマスク販売などを行い団体としての活動は続けているという。
「福知山は市外から来た人も多く、そんな人でも参加できるコミュニティがもっとあったらいいなと思います。furimama*(フリママ)の活動を続けることで、そういったコミュニティは意外と気軽に始められるということを、身をもって伝えていきたいです。」と今後の目標を話してくれた西浜さん。自身が移住者だったからこそ、移住者の気持ちを誰よりもわかっているのであろう。子育て世代として「コミュニティを次の世代に残せる様な場所を創りたい。」という夢もある。また、今回の取材も快く引き受けてくださり「こうやって発信していくことで、私もまた頑張らなきゃと思える。」とポジティブに前を向いて頑張ろうとする彼女の姿が印象的であった。
楽しいことしたい人を巻き込む?それとも楽しいことしたい人に巻き込まれる?移住の楽しみ方は人それぞれ。あなたも福知山市でつながりを持って、楽しい移住生活を過ごしてみては?
▲子ども連れでも楽しめるイベントです
▲三段池公園で 子連れのママ友と 遊ぶ 日も
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