FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
update. 2018/3/23
秦 貴一郎さん(45歳)
2009年に大阪から移住。新規就農でイチから栗園をつくる。
無農薬、肥料無しで手間ひまかけて育てた栗は、丹波栗として京都府知事賞を受賞するなど、非常に評価が高い。
ふくふく暮らしな人々vol.17 ~秦貴一郎さん~ リーフレットはこちらからダウンロードできます。
もともとは、新規就農で果樹園をやろうと思っていました。果樹の栽培について調べるうちに丹波栗を知り、自分に合った土地を探していた時、たまたま夜久野をすすめられました。そして、すすめられるまま気づいたら夜久野で栗を作ることになりました。
9年間夜久野に住んで、田舎暮らしの良さに何度も触れてきました。例えば、大自然の雄大さであったり、食べ物が美味しかったり、とてもストレスフリーな環境だと思います!
現在、妻と一緒に1haに270本ほどの栗の木を世話しており、収穫から出荷まで2人で行っています。そのため、栗園を大きくすることよりも高品質の栗を高値で出荷できるように心がけています。
特に収穫の時期は、昼になって気温が上る前にとらなければならないので、とても大変です。また、とったその日のうちに出荷するので、収穫にあてられる時間も限られます。
栗は肥料や農薬を使わず、出来るだけ自然に近い状態で育てています。出荷のときも、栗を一つひとつ目で確認し、針の穴程度の小さな傷も見逃さず選別しています。
栗の栽培は、木の手入れから害虫・獣害などの対策まで手間や苦労が多いです。しかし、年々木が大きくなり、栗の味も良くなっており、毎年感動があります。さらに、年ごとの変化も感じるので楽しさもあり、やめたいと思うこともなく栗農家を続けられています。
1年間欠かすことのできない作業ばかりですが、どの工程も手を抜かずに行った結果、品評会で京都府知事賞を受賞することができました。
品評会には、栗がきちんと育った証となる3つ栗(1つのいがの中に栗が3つ実ったもの)を出品します。日々の手間や苦労の成果であり、今は、受賞するとしないでは大きく違うということも実感しています。
当園オリジナルで有望な品種が現在2品種あるのですが、自分で育成した品種が
一つでもできたらなと思います。
全くの見ず知らずの私を快く受け入れていただき、福知山の人はいい人ばかりだと思います。
※秦貴一郎さんのインタビュー記事の制作には、福知山公立大学地域経営学部地域経営学科塩見直紀ゼミ2年生のみなさんにご協力いただきました。
編集長感想
稲留優樹・梶房明希 (福知山公立大学地域経営学部2年)
量より質という方針を実現させ、仕事に対して大変さを感じながら楽しさややりがいを感じている、秦さんのような働き方を自分もしたいと思いました!
私たちにはまだそのようなものがありません。今後の人生、それほど打ち込めるものを探していきたいと感じました。今回も実りあるお話を聞くことができました。
・人があたたかい!