FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!
福知山市夜久野町在住
平岡明子さん(43)
2012年に京都市から移住。
ふくふく暮らしな人々 vol.07 ~平岡明子さん~ リーフレットはこちらからダウンロードできます
漆工芸の技術を勉強するため京都へ来ました。京都市内で15年ほど勉強し、弟子明け後、どこへ居を構えるかと考えたとき、漆の産地で、木と漆の館という施設もある福知山へと思い、木彫をしている夫と当時3才の娘とで移住してきました。もともと移住を決める数年前から、館で月に一回金継ぎ教室の講師をしていたので、物件探しも教室のある日についでに見て回り、不安なく移住することができました。
京都市でも一軒家を借りていましたが、夫婦で製作していたので作業スペースの確保が難しく、また隣同士が密集していて、少し気詰まりでした。ご近所さんとはただ挨拶する程度の関係で気楽に暮らしていました。引っ越ししたその日に下夜久野保育園へお話を聞きに行きました。年度途中から入ることが可能なのか・・・。夫婦で不安な気持ちでしたが、とてもウエルカムでとにかくほっとしました。保育園では、子どもにも親にも向き合って保育していただき、大変感謝しています。私たちが移住してきたのは、夜久野町で3小学校が閉校し、新たに小中一貫校が生まれる変化の年でした。現在、娘も小学校3年生となり、毎日スクールバスで通っています。統合されたとはいえ、少人数で先生方がしっかり見ていただいていると感じます。中学校卒業まで同じメンバーで過ごすのは良い面もありますが、夜久野から広い世界へ出て行くとき、気後れしないか心配ではあります。
やくの木と漆の館で働いています。毎日いろいろなお客様が来られ、それぞれ漆の作業を進めるお手伝いをしたり、館で販売している漆の商品を製作したり、ギャラリー展示の計画を立てたりしています。一方で自身の作品も製作しています。漆にどっぷり漬かる日々です。
夜久野のならではの漆商品を作ってブランド化したい。漆の仕事をしたい人たちに、漆なら夜久野だと思ってもらえるようにしたい。また、作るだけでなく、売る人、使う人、漆にかかわるすべての人が交流できる場所にしたいと思っています。
車は絶対必要です(笑)!
それはさておき、移住したら、やはり地域にいかにして溶け込んでいくか、というのが大きな問題だと思います。自治会の活動に参加するかどうか・・。私たちは、地域の皆さんから、2~3年は様子を見ながらで、と言っていただき、ほどよい距離感で見守っていただいています。出会った時に一言二言お話しするだけなのに、娘の描いた絵が公民館に貼ってあったよと携帯で撮ってもらっていることもあり、じわっと嬉しくなる瞬間もあり、これは子どもと一緒に移住したからこそだなと思います。
・自然豊かな環境
・漆に関わる仕事の存在
・特色ある地域になるよう、様々なプロジェクトを立ち上げ、共に考え活動している町の人たち