FUKUFUKU LIFE 京都|丹波 福知山移住

MENU

FUKUFUKU LIFE INTERVIEW!

農家民宿開業へ向けて~こだわりのDIYと共に~

update. 2023/2/28

【プロフィール】

鍋島 久郎(Nabeshima Hisao)さん(65歳)/福知山市大江町在住/大阪府出身/Iターン

鍋島久郎さんは、2019年に空き家情報バンクを通じて大阪から大江町北有路へ移住されました。DIYで用意した様々な設備が魅力の「農家民宿 薪鍋(まきなべ)」を2023年の春から本格的に開業する予定ですが、移住当初は開業の構想はなかったといいます。鍋島さんがなぜ農家民宿の開業を思い立ったのか、その経緯を取材しました。

移住のきっかけ

大学卒業から定年まで35年間、大阪のアパレルで働いていた鍋島さんは、定年をきっかけに移住を志すようになりました。最初は三重県など、近畿南部を移住先として検討していましたが、移住希望者に人気の地域であり予算に合う物件もなかったことから、多少の雪や寒さを我慢して北近畿の物件を探すようになりました。もともと福知山にこだわりはなく他の地域の物件も検討していましたが、主要道路から物件までかなりの距離があるなど、良い条件の物件が見つからなかったといいます。福知山市の空き家情報バンクで最初に見た物件に魅かれたこともあり、最終的に大江町北有路への移住を決めました。

△インタビューに笑顔で応える鍋島さん

自分の力で、好きなように

鍋島さんが物件選びの指針としていたのは、「柱や梁などの家の土台がしっかりしていること」と「古民家風の建物であること」。以前住んでいたマンションを改装したこともあるという鍋島さんは、移住先の家も自身で改修する前提で探していました。

DIYの醍醐味は、費用が安く済み、自分の好きなようにリフォームすることができることだといいます。今や動画サイトで検索すればいくらでもDIYの方法が見つかる時代。鍋島さんも、そうして技術を会得した一人でした。そんな鍋島さんは購入した空き家のあらゆる部分をDIYで改修しました。床や天井はもちろんのこと、薪ストーブの設置、屋根裏を利用したホームシアター、ピザ窯とかまど、果てにはサウナまで!以前から都会でのDIYは限界があると考えていましたが、福知山では思うがままに改修ができました。トイレや階段、窓のサッシの入れ替えなど、自分にできない部分は業者に任せ、その他はすべて自身でリフォームしたといいます。

△鍋島さんがDIYで作り出した設備の数々

左上:読書スペース

右上:かまど

左下:屋外バーベキュー設備

右下:サウナ

農家民宿 薪鍋

2023年春の「農家民宿 薪鍋」本格開業へ向けて絶賛準備中の鍋島さんですが、移住当初から農家民宿の経営を考えていたわけではないといいます。思い立つきっかけとなったのは2022年の秋。近隣の協力農家の妹さんが、夜久野町の農家民宿「米ya」を経営している夜久早百合さんだということを知りました(農家民宿「米ya」についてはコチラ)。自宅の離れを改修し、そこで暮らしながら宿泊客と一緒に生活する姿を見て、鍋島さん自身も農家民宿を経営したいと考えるようになりました。DIYで用意した数々の設備もあったので、それらを目玉にしつつ農家民宿を経営していこうと思い立ったのです。ピザ窯やサウナ以外にも、屋外バーベキュー設備や屋根裏スペースを活用したホームシアターなど、「薪鍋」以外では味わえないような体験ができるのが魅力です。

またDIYで用意したもののほかにも、宿泊施設の一角にはバンドの演奏機材が一式揃っています。鍋島さんが移住前にバンドで演奏をしていたこともあり、演奏スペースの設置は移住当初から構想していたといいます。たまに遊びに来る昔のバンドメンバーからも好評で、民宿の目玉のひとつになっています。近隣住宅も離れており、演奏の練習がしたい方にもおすすめだと鍋島さんは語ります。屋根裏の広い空間を利用したホームシアターも準備されており、他の農家民宿にはない珍しい体験を味わえます。

△屋根裏を改修したホームシアター 楽器を持ち込んでの演奏も可能

もっと多くの人へ

現在は仕事の関係で土日のみの営業ですが、2023年春の本格開業以降は平日の営業も考えているといいます。また宿泊だけでなく、協力農家の方と協働で実施する農作業体験をはじめとした、宿泊客が参加できる活動も充実させていく予定とのこと。まだ見知らぬ人と一つ屋根の下で生活することに不安はあるが、少しずつ進めていきたいと鍋島さんは言います。

「農家民宿 薪鍋」の最新情報は「薪鍋」のInstagramで確認でき、ゆくゆくは薪鍋を拠点とした観光プランなども投稿する予定だといいます。今後も発展を続けていく「農家民宿 薪鍋」と鍋島さんの活動に目が離せません。

 Inatagramminshuku_makinabe

一覧へ戻る

他のインタビュー

ページトップへ